あなたの隣


「ぁはは、マヂ言ってるのぉ?」

私はノリで返した。

「なぁ、俺」
健は急に真剣な声になった。
「何?」

「俺。美香の彼氏だよな」
「っ・・・。」

言葉に詰まった・

あの日のこと・・・・・。

ノリでOKしてしまったこと・・・。

「美香は俺のこと好き?」

「・・・。」

何も答えられなかった。

「ゎかんなぃ」

私は正直に答えた。

「・・・・。そっか」

健は悲しそうな声でそう言った。

「ごめんね」

「誤んなよ」

「ぅん。」
「てか、あきらめねぇし」

「ぇ?」

「もっと好きになってもらぇるように努力する」

「健・・・・。」

「じゃな」
「ぅん」

嬉しかった。

何でか分からないけど・・。

「誰??」

「健だょ」

「あぁ~健かぁ」

「ぅん」

「ぅわぁ。もぉこんな時間じゃん」

「本当だぁ」

「どぉする?もぉ一泊?」

「ごめん・今日は帰る!」
「そっかぁ」

エリカは私と健の間に何かあったのかも聞かない。

泊まるのも止めなかった。

それがエリカの優しさだった。

それがすごくありがたかった。

「んじゃ、荷物とりに戻んなきゃね」

「ぅん」