「オレもそういう気持ちになったことあるかも。


なんか言葉でいえないような気持ちなんだよな。


不安になったりも。


だけどさ、オレはどんなこともしなくてもいいと思うぞ!?


わかんなくてただ見ていたいって思うときには見てればいいと思う。


もし、いつか愛紗が、心樹とつきあいたいとかそう思うようになったら、その時は動き出せばいぃ。」




想河の気持ちがあたしに伝わってくる。


『想河・・・ありがと!!

話してよかったかもっ』



「どういたしまして」


そういってクシャっと笑う。


「これからも7相談乗るからな。ちゃんと言えよ?


いつも元気な愛紗が落ち込んでると心配すんだろ?」



ふいに想河の暖かくて優しい掌があたしの頭をなでた。


不思議と緊張しないあたし。


想河の掌は安心する気がした。




まるで、魔法の掌みたいに。






心樹とは違う『男の子』を感じた。