「ん―…、命令は保留ってことで!」


「は!?」



だって正直今、何か命令したいわけでもないし……



「はぁ―…、さくららしいというか、何と言うか……」


「何よ、その言い方」



まだバカにしてる……?


「ふっ、そういうところがいいんだよな。さくらって」


ポンポン頭を撫でながら、そう言う



「っ……///」


「よし。帰るぞ」


「う、うん……///」



ねぇ、春……


あたし、期待しちゃうよ……?


いつか……


いつか……あたしは春の“友達”じゃなくて、“恋人”になれるんじゃないか……って。



期待しちゃうよ………