「あっ、おはよ。春」


隣に座っている春に声をかける


「あぁ。はよ。」


いつもより素っ気ない感じがするのは気のせい……?



「おいっ!矢吹さくらはもう来てるか?」


開いたドアにクラス全員が注目する


「おっ、いたいた。矢吹、ちょっとこっち来い」


そう言って手招きしたのは、古文担当の加賀先生。



27の独身で、学校の人気者。


まぁ、あたしは別に興味ないけど。



「何ですか……」


寝不足&低血圧のせいで、機嫌の悪さMAX


「おいおい、朝からテンション低すぎ」


加賀先生は朝から元気ありすぎ……



「……用件は?」



とにかく早く用件を聞いて、椅子に座りたい


「わかったわかった。じゃあ、用件だけ言って帰るよ」


「そうして下さい」



「矢吹さくら。お前、生徒会副会長に決まったから」


「へぇ―……」



生徒会副会長か〜〜







「……って!えぇぇぇぇ!?」