目を離すとコイツはすぐどこかに行くから。


「はぁい♪」


何か歌を口ずさむ麗亜。
歌もうまい…。



「麗亜!!!」



前にも聞いたことのある声が、すぐ前でした。


「…お義父さん…。」


本気で麗亜を連れ戻す気なのか…?!


「私、絶対帰らないからっ!!!」

「麗亜…。」


俺の手を握って、そう叫ぶ麗亜。