店を出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。

月街の時間が来ていた。


「麗亜、俺から離れんなよ??」

「うんっ!!」


俺の手を握った上で俺の腕に腕を絡ませてくる麗亜。

そんな俺らを見ても、空は微笑むだけだった。

いつもならふざけて突っ込んでくるけど…
流美が戻ってきてホッとしてんだろ。


「ほらぁっ、流美チャンもっ!!」


麗亜が流美の手を握った。


「えっ…。」