俺が麗亜の側に行こうとすると、
咲サンが麗亜に


「お手並み拝見といこうじゃない。」


そう言っているのが聞こえた。
それに対して


「絶対、流美チャンを連れ戻しますからっ♪」


そう言う麗亜の声が聞こえた。

俺が呆気にとられている間に、どうやら事は起こっていたらしい。


「麗亜っ…。」


俺がそう声をかけると、少し微笑んで、
そのまま歩き出した。