でも、あの日と違うのは

直が心から笑ってるってこと。


そして、

もう…隠れなくてもいいってこと。



俺の部屋に堂々と直を連れてくることができるってこと。



相変わらず、デザートを選ぶことができない直。


俺は、真っ白プリンといちごのタルトを注文する。




エレベーターの中で、こっそりキスをした。


前に立つカップルにバレないように…


そっと


そっと



キスをした。



2人とも、あの日の記憶が甦り…


見つめ合う。




「もう離れないからな」



耳元で囁いた俺の声に、直は目を閉じて頷いた。