春は、教室から見える満開の桜の桜色。


夏は…あのプールから見えたひまわりの眩しい太陽の色。


秋は、ちょっぴり切ない紅葉の色とりどりの色。


冬は…修学旅行の夜に見たあの美しい銀世界のような雪色。




もう、灰色になることはない。



俺の人生は色に溢れてる。



きっとな、俺のバレンタインはチョコ色。


直からもらったあの初めての涙のチョコの味を忘れずに、


一生、直からのチョコを食べる。





そして、来年も再来年も、俺はバレンタインの放課後…


直との思い出の校舎で…直を想うよ。



きっと、俺はお前がいるはずのない校舎で、お前の姿を探すだろう。



『先生~!!』

『先生、チョコあげる!』

『先生、大好き』



直は、卒業しても、この場所にいる。




ここで恋をした。



ここで出逢った大事な人。



キラキラと輝いた日々をくれた直と、

これからも、前を向いて歩いていこう。