チョコ色の放課後



そして、直からもらったチョコを一口…


「直、このチョコ、お前みたいに甘いなぁ」


俺は、冷えた口の中でゆっくりと溶けるチョコを味わう。


『ごめんね、甘すぎた?コーヒーと一緒に食べて。』


俺の冗談を本気にする直がかわいい。

俺は、直の言う通り、コーヒーと一緒に食べることにした。



まるで、そこに直がいるように…

直がソファに座って俺を見てるような気がする。



『今、何してんの?』

「ん?今、やかんに水入れてる。今、やかんに火をかけたぁ。」



肩とあごで携帯電話を挟みながら、俺はコーヒーの準備。