別れた俺達を待っていたのは、
寒い寒い世界だった。
俺も直も、もうひとりでは寒くて生きてはいけなかった。
辛くて、寂しくて。
でも…後悔はしなかった。
直を愛して良かったと心から思う日々。
でも、気付いたんだ、俺達は。
これじゃだめだと。
それに気付いた俺と直は、もうどんなことがあっても離れない絆を得た。
もう無敵。
遠回りして、迷って、振り返って、立ち止まって…
見失い、見えないフリをして…
傷付いて、たくさん涙を流した。
だけど、この愛は
絶対に守りたい。
俺も直もたくさん泣いて、その分少し強くなれた。
再び俺と直は、手を繋ぎ、歩き出す。
別れる前よりも、ずっとずっとお互いを愛し、信じることができた。
卒業までは会わない、という辛い決断も、直は笑って受け入れた。

