「ねぇ...有沙?」

「あれ正気?」



静かな教室に
残された有沙たち。



有沙は派手目なグループの
リーダー格。



顔立ちはまぁまぁ。

派手なメイクのせいで
本物の『顔』は隠されてるけど...。



「正気って、なにが?」



「いいの?優科...あいつ、遥人くんといい感じ...」

「何言ってんの汐織(シオリ)。」

「だって...」

「私と男のタイプが同じなだけでしょ?」



その一言で
周りの女子の表情が固まる。




「ま。私と優科のタイプは...違うみたいだけどな」




静かな教室は
一瞬沈黙した後、微笑に包まれた。