「ゆりっ」

うつむいて泣く私の前に真琴が立った。

「俺ら大丈夫だから」

「…?」

「ふられても後悔しねーよ」

明るく徹が言う

「ゆりが決めることなんだから」

ゆうとがつぶやく

「ほら、顔あげて」

光汰がメガネを外す。

みんなのそのそれぞれの個性的さは
どれが一番と言えないほど特別なんだ。

大好きなんだ

比べられないくらい。

だけど

私が一番励まされて

私を一番笑顔にしてくれて

私に一番元気をくれた

私の一番大好きな人は―――――