警察のことは気にせず、思いっきり暴れよう。 ここは智を見習って、一撃必殺で。 みんなを怪我させたんだから、絶対に許さない。 ……と、階段を急いで下りながら考える。 警察はほんと厄介だ。 喧嘩の途中で乱入されたら、たまったもんじゃない。 私は、1階に着いたところでぴたっと足を止めた。 肩に目をやると、黒髪のウィッグ。 これとカラコンを外せば、天姫のトレードマーク、銀の髪と空色の瞳が現れる。