そして、小さいときからずっと見てきた、幼なじみの翔の笑顔。 1番傍で長く見てきた笑顔を。 1番大好きな笑顔を。 ワタシガコワシタ――― 『……っはあ、はあっはあ』 急に呼吸が苦しくなってきた。 上手く酸素を吸えない。 『はあ、はあ、はあっ』 落ち着け、私。 今の私には仲間がいる。 前へ進めば、仲間が迎えてくれる。 ……と、ここまで考えて愕然とした。 差しのべてくれる手をはねのけたのは、 私、だ―――