「………」


あたしは龍二さんを
追い掛けるように部屋を出ると、


「場所だけ教えてください。」


そう言った。


「…あ?」


そんなあたしに龍二さんは
眉間に皺をよせた。


「顔洗いたいし…」


あたしがそこまで言うと、


「…あぁ」


といい歩きだした。