あたしがそこを凝視すると
気まずそうに入ってきた男。


年は、あたしよりちょっと上くらい。


「…っあ!!自分勇気(ユウキ)
って言います!!あの…」


そこまで言うと勇気は
あたしをチラッとみた。


「梨華」


その視線の意味がわかった
あたしは名前を言った。