ヤクザに愛された女 壱



あたしは小さくため息を漏らして龍二さんにおとなしく担がれてもとの部屋に戻された。


「…お前の…」


「…ん?」


ベッドに腰掛けタバコをすってると喋りだす龍二さん。


「母親見つかんねぇ。こっちも今必死に探してる。まだつれぇかもしんねぇ。でも…」


「大丈夫。先走んないから。」


あたしは龍二さんの言いたい事がわかり静かに頷いた。