顔を上げるとすぐ近くに龍二さんの首が見えた。


顔までは見えないけど、


触れそうな近さ、
この状況で死にそうになる人は一体何人いるだろう。


「…ッ…龍二さん!!起きて!!」


あたしは心臓が保たないので龍二さんの胸を叩きながら起こす。


「…るせぇ…」