ヤクザに愛された女 壱



そしてさらに奧に進むと待機室と言う部屋があった。


そこは待機室と言うより薬を打つ部屋。


沢山の人が暴れ、


狂い、


らりっていた。


それは目を背けたくなるほど痛々しい。


あたし達はその人達も順番に紅流に受け渡した。


「…大丈夫ですよ…」


一人一人に声をかけながら。