そう言いながらだした
ピンクの石のネックレスと


黄色の石のブレスレットを
見せてくれた。


「お姉さんなんか悩んでる
みたいだから“希望”と
“願い”の意味なの。」


にっこり笑いながら
あたしに差し出すお姉さん。


「…これください」


あたしはこれに決めた。


希望も願いも、
もうどうでもいいけど、


だけど、
どこかでそれを欲しがっていた。