「…ねぇ…龍二さん…」


「あ?」


「ありがとね?」


「………」


「あたしを助けてくれて」


「…あぁ」


龍二さんはそう答えるとあたしの頭を優しく撫でてくれた。


あたしはそれに目をつぶりおとなしく撫でられていた。