それでも何か言いたげな
海斗くんは龍二さんを見ていた。


「…こいつはいい」


そんな海斗くんにそう言うと
龍二さんはあたしが
座るソファーの手すりに座った。


「…龍二さん…疲れない?」


手すりに座る龍二さんに
あたしはそう問いかけながら
席を立とうとすると、


「…座っとけ」


そういいあたしが立つのを
右手で阻止した。