「とりあえずお粥でも作ってきます。大人しく寝ててくだちゃいねー」 「お前……治ったら覚えていろ」 「バカなのでそれは無理です」 そう言うと、言い返す体力もないのか、苦しそうに息を吐いた。 これは大変。 くだらない言い合いをしてる場合じゃないですね。 私は体温計を仕舞ってからキッチンへお粥を作りに行った。 ……お粥、作れるかな。 そんな不安を抱えつつ。