確かにそう。
夏都の言った通り、俺には勿体ないくらいの人。


でも、彼女の全てに惹かれた。



周りにはいつも友達がいて、その中で笑って楽しそうにする彼女。


たまに叩かれたりするところを目撃するが、そんな姿でさえ良いなと思う。



ずっと見ていたいって思う俺は…おかしいのかな?



彼女に、例えば彼氏が出来たとき…

見ることすら出来なくなる。


その前に…彼氏ができるなんてこと考えたくないけど。

考えてしまう。




「…なぁなぁ、夏都。」




「ん?」




ボールを蹴っている夏都に声を掛けた。

すると夏都は俺を見て首を傾げる。