「もしもし?咲さん?」

「もしもしじゃないわよっ!!
どんだけ
あたしを待たせるのよっ!!
早く来てよっ!!」

やっぱり。
めっちゃ怒ってるし。

だけど

「ごめん。俺、行けないわ。」

「はあ~~~っ!!!
何、言ってんの!?
こんだけ待たせといて
やっぱり行けないわ?って
ぶさけんじゃないわよっ!!
早く来なさいよっ!!」

ふざけてないし。

それに行かないし。

「ふざけてない。行かない。
それと
俺、これからは
もお、こんな事しないから。
本当に
好きな子が出来たんだ。
じゃあねっ!!」

「ちょっ!!」

最後に何か言おうとしていたが
俺は電話を切った。

そして
アドレスに入ってる
女の子のアドレスを全部消した。

だけど
思ったんだ。俺。

俺が消しても
相手が知ってるし
意味ないじゃん。

よしっ!!

こうなったら
携帯ごと新しくするかっ!!

でわっ
父さんと母さんに言わなくてわっ!!

イザッ
出陣ッッッ!!!!!