☆櫂side☆
隣には
俺の腕枕で
スヤスヤと眠る
眠り姫。

夢ちゃん。

よく頑張ったね。

そう思いながら
夢ちゃんの頭を撫でる。

だが
俺は
夢ちゃんの寝顔を見ながら
ふと思い出した。

そう。
あれは
入学式の時だった。

俺は
別に自分の入学式じゃないし。と、思いながら、サボるために行った保健室。

そこには
保険の先生と寝ている誰かが1人。

保険の先生は

「あたし、入学式見たいから、ちょっと留守番お願いね。寝たいなら勝手に空いてる方のベッド使っていいから。」

と、言って出て行った。