☆夢side☆
あの温泉事件から
五日後…。

とうとう
帰る日が
明日となってしまった。

だから
今日が
最後の寝る時間。

杏ちゃんは
今日は
最後だから…とか言って
他の部屋を借りて
凪君と出ていっちゃうし。

どうしよう。

何か変に
緊張して来ちゃった。

と、思っていた時

「杏と凪が居ないなら
俺部屋で寝るねだね。」

と、言った櫂君。

今まで
ずっと
ソファーで寝ていた櫂君。
せっかく
こんなに綺麗な旅館に来たのに…

今日が袖最後なのに…

別々なの?

別々に寝なくちゃいけないの?

そんなの寂しいよ。

そんなの…そんなの…そんなの…

「い…やだよ…。
最後なのに…
別々何て嫌だ。
櫂君と一緒に寝たいよ。」

あたしは言った。