「こっちこっちー。もー、遅いよ二人とも~!!!」 のんびり、佑志と一緒に海に向かった。 「ごめんごめん、今いく~」 乃ノ歌と雄は、子供みたいに水を掛け合って遊んでた。 「あれ、なんで、手…あぁぁぁぁっ!!!」 雄が叫ぶ。 「お、おま、佑志ぃぃぃぃ!!俺の大事な沁織ちゃんに手―出したな!!」 「いつからお前のなんだよ、ずっと前から、沁織は俺んだ」 固く結ばれた手。 よこで口角をあげてそういう佑志の横顔を見つめて笑った。