紙の隣に学校の見取り図のようなものがあった。 それを見ても、いまいちピンとこなかった。 他に同じ場所に行く人に聞けばわかるよね…。 また目線を黒板の紙に向ける。 おっ 麻里ちゃんと一緒じゃん! ヨカッタ―。 ホッと胸を撫で下ろす。 麻里ちゃんこと桐島麻里。 六年生の時も同じクラスでしゃべったこともある。 背は小さく細身。けれどそんなに可愛いわけでもない。 髪はボサボサだし、女心はあるのかどうか……。 けど優しい性格でとても真面目な子。