あきれるくらい側にいて


床に膝をつきベッドに上半身を預け、重たい体でよじ登る。

カバーごと捲り、その中へのそのそと潜りこんだ……そしたら。


「……ん?」


この温もりは、なに?

それに、なぜか隣がこんもりしてるし。

先客なんているはずのない布団の中。そっと手を伸ばし探ってみる。


つん

最初は指先で。


ぷにゅ

そのまま押してみる。


つつー

と指を滑らせ。


ぺたぺた

手の平を這わせた。