「あらっ、アンタが被ってるそれってベッドカバーじゃないの?」
「え?」
「2階に行ってそれをとってきてから、ここで眠ったのかしら。そんな可笑しな行動とるなんて相当酔ってたみたいね」
モモちゃんはクスクス笑ってるけど、あたしは呆然としたまま。
「あ~あ。着替えしないで寝ちゃったもんだから、スカートがシワクチャになってるわよ」
呆然としながら何かに違和感を感じていた。
「ちょっと、いつまでヌボーっとしてんのよ。もうお昼なんだからシャワーでも浴びてきたら?」
そして、ボヤけた記憶が少しづつクリアになっていき……。
「おーい! サクラー?
もしかして、酔ってどこかに頭ぶつけたとか? それともコケて高い所から落ちたりしてないでしょうねぇ」



