あきれるくらい側にいて

*.....*.....*.....*



「あら、目が覚めた?」


リビングのソファの上で目覚めた時、最初に目に映ったのは天井。

次に、スッピンな上にボサボサ頭のアラフォー女。

この人、普段はキメ過ぎなくらいにメイクもファッションもビシッとしてるのに。休日となるといつもこうだ。


「……モモちゃん?」


視界から消えた女の呼び名を口にしたら

「ちょっと大丈夫? 昨夜は飲み過ぎたんじゃないの?」

らしくもない心配口調で、ニョッキリとまた顔を出した彼女。


あたしの10歳上の姉、桃子。未だ独身。

ちなみに桃子ネーチャンには、梅香ネーチャンという双子の姉がいて。これまたちなみに独身なのだ。