あきれるくらい側にいて


ともかく早く下へ逃げなきゃ!

ジリジリと後ずさりをする。


「ちょっと待って!」


そしたら相手もベッドから降りて、こっちに向かってきた。

変態呼ばわりするには若いし、それにやっぱりイケメンじゃん……。

でも! 他人のベッドに勝手に入っていたんだから不審者には違いない!


「それ以上近づいたら大声出すわよ!」

「って、さっきから出してるし…」

「なによーっ!!」


その間もベッドカバーに包ってるあたしは一歩づつ後退し、後ろ手でドアノブを捕らえると、そのまま階段上のホールへ。


「それ以上、後ろに行かない方がいいって」

「この変態! そんなこと言って、あたしに何をするつもり!?」