ヒュ~~~~~……

ドン!!ドン!!










花火が上がり、いよいよ式典が始まる。










「~~にしても凄い人ねえ。オッサン。こんなゴミゴミした中で、霊を判別出来るの?」










「ウム……まずいなぁ。確かにこの中じゃあ敵と対戦するのは難しい。人間を巻き込んでしまうからね」










ソレだけじゃない。










彼らが目くらましにの役目にもなり、どこから敵が襲ってくるか分からない。











「吹っ飛ばそうか? ここにいるみんな」











「止めれ! 手に霊力溜めない!」










「みんニャ、引っ掻いてやろうか?」










「柱でも掻いてろ、そこの猫。そんなんじゃ家康公を護れないぞ、お前達! もう!」











それと同時に、突然何かが三人を感じとらせた。












ゾクン……










!!









な、なんだ……この悪寒のような感覚……











すると、さっきまでふざけていた眠り猫の目はギラギラに輝いた。










「蘇ったニャ。家康様」