霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


なかなかやる。









確かに、一筋縄ではいかないようだ。











シャ!!!!










隙を見つけて、眠り猫は一瞬にして礼子の懐に飛び込んだ!










そのまま、鋭い爪をお腹目掛けて突き出すが……











「甘いわ!! ハァァァ!!」










体から霊力を放出し、眠り猫ごと吹き飛ばす!










クルクルクル!スタッ!










さすが吹き飛ばされても、猫だけあって着地もうまい。










これは、戦闘が長引くか……?









ヒュ~~……










辺りに緊張が漂う。










まるで、西部劇の1シーンのようだ。











「……アンタ。なかなかやるわね。名前は?」











礼子はそう問いかけるが、オッサンは遠くから突っ込む。










「話せるわけないでしょ! 馬鹿礼子君」











すると、眠り猫は口を開いた。










「ん? 我が輩は普通に眠り猫だニャ」











「つーじちゃうのかよ!!!!」










オッサンの突っ込みだけは、眠り猫にも臆さず言い放なった