なかなかやる。
確かに、一筋縄ではいかないようだ。
シャ!!!!
隙を見つけて、眠り猫は一瞬にして礼子の懐に飛び込んだ!
そのまま、鋭い爪をお腹目掛けて突き出すが……
「甘いわ!! ハァァァ!!」
体から霊力を放出し、眠り猫ごと吹き飛ばす!
クルクルクル!スタッ!
さすが吹き飛ばされても、猫だけあって着地もうまい。
これは、戦闘が長引くか……?
ヒュ~~……
辺りに緊張が漂う。
まるで、西部劇の1シーンのようだ。
「……アンタ。なかなかやるわね。名前は?」
礼子はそう問いかけるが、オッサンは遠くから突っ込む。
「話せるわけないでしょ! 馬鹿礼子君」
すると、眠り猫は口を開いた。
「ん? 我が輩は普通に眠り猫だニャ」
「つーじちゃうのかよ!!!!」
オッサンの突っ込みだけは、眠り猫にも臆さず言い放なった



