霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


一歩二歩!

一歩二歩!









はい! 三歩進んで二歩下がる!










「礼子君。霊になって時間余ってるからって無駄な進みしない。早く行くよ」











「アハハ~いいじゃん、ゆっくり行こうよ~。あ。ほんでさ、ちょい聞きたいんだけど、日光東照宮って何?」











場所だけ知っている礼子。

それが何なのか、検討もつかない。









『宮』と最後に付いてるから、ステーキ宮の親戚か何かと思っている。











「呆れた……分かってないで行くつもりだったのかい? 日光東照宮は要はお寺だよ」










寺……

ってか霊が苦手な場所じゃん!









「ウチら浄化しちゃわない? 悪霊は一匹残らず駆除されちゃうでしょ? 霊は一匹いれば十匹居るって言うしなぁ~……」











「霊をゴキブリみたいに言わない。それに悪霊違うわ。確かに霊は通常の寺は近寄れないが、東照宮は別。寺と言うよりお墓だからね。戦国武将の徳川家康公が眠っているとこだよ」











徳川家康……


と言えば……


うーん、うーん……











「タヌキ……

タヌキ……

今夜はタヌキ鍋ね!」











「それ、霊務2でもやったネタだよ?」