霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


さて、行くのが決まった事であるし、肝心の場所を聞かなきゃいけない。











遠い地って、まさか隣の市とかじゃないか?







そんな覚める事は言って欲しくない。









せめて県外。

礼子の中で順位を決めるならこうだ。









一位:サウジアラビア

二位:ローマ

三位:ディ○ニーシー









せめて二位は欲しいところ。










「ローマ!ローマ!」










急にローマコールが始まり、オッサン2人は不思議そうな顔をして見てくる。










「??? 依頼を受けてもらって助かります。警備の場所は県外になりますが、日光東照宮です」










日光東照宮……?


と言えば栃木県!?











珍しく地理を当てた礼子は、その名産品を想像してみた。











…………











「イチゴ、けんちん汁に宇都宮餃子キャッホーイ!!」











浮かれてハシャぎだすと、オッサンが叱ってきた。











「コラッ! 遊びに行くんじゃないぞ! 第一、ウチらは食えねーだろ!」










「オッサン……そんな貧乏なんだ……餃子一つ買う金も……」










食えねーってそう言う意味じゃねー。




霊だからだっつーの