霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


それでも、聞く耳は持ち合わせてないようだ。









いつ飛びかかって来てもおかしくないくらいに、手を伸ばしてオッサンに食らいつこうとしている。










「ゲホッ……こ、この娘から聞いたぞ……貴様に言われてイヤイヤやったと……」










(ヒィ! このアマ何嘘付いてるんだ!!)










慌てて否定しようとするが、きっと弁解しても礼子の事だ、裏で手を引いて聞いてくれないだろう。










だから一緒に来たくなかったと、オッサンは後悔の念を抱く。











目を合わせたくないが、眼力で呪い殺せそうなくらいもの凄い視線を感じていた。










もう、さっさと帰りたい!











礼子に弄ばれるオッサンは、ひたすら俯くしかなかった。










「許さねえ……貴様は何がしてえ」









何がしてぇってか、お家にかえらしてぇ。










オッサンはひたすら首を振って、否定をする。










礼子は、ず~~~~~っと笑っているだけだった……