「オッサン見て~! 採ったど~!!」
「ヒィィ! バカ、倒してくるだけで、誰がお偉いさんを持って来いと言った!!」
2人の会話を聞いて、ポカンとしている香奈。
持って来るのは想像してないにしろ、倒して来るのが100%当たり前の様なやり取り。
信頼した『仲間同士』のテレパシーの様な空気を感じた。
社長レベルの霊は、顔を歪ませながらもオッサンを睨みつける。
「グ……貴様……階級10の俺にこの様な無礼を……」
妙に睨みつけてくる。
止めて
怖い
オッサンはやはり社長レベルの霊には逆らえない風習があり、腰が低くなる。
「は、はい……な、何のことでしょうか……? その子が勝手にした事で我々は何の関係も……」
礼子をあっさり裏切るのは、当然後々この霊の報復が怖いからである。
まあ、彼女自身に報復する何て気は、ここまでボコボコにされれば起きないと思うので、全ての責任を追わせようとした



