霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


「オッサン見て~! 採ったど~!!」










「ヒィィ! バカ、倒してくるだけで、誰がお偉いさんを持って来いと言った!!」










2人の会話を聞いて、ポカンとしている香奈。









持って来るのは想像してないにしろ、倒して来るのが100%当たり前の様なやり取り。











信頼した『仲間同士』のテレパシーの様な空気を感じた。











社長レベルの霊は、顔を歪ませながらもオッサンを睨みつける。










「グ……貴様……階級10の俺にこの様な無礼を……」










妙に睨みつけてくる。






止めて

怖い









オッサンはやはり社長レベルの霊には逆らえない風習があり、腰が低くなる。











「は、はい……な、何のことでしょうか……? その子が勝手にした事で我々は何の関係も……」











礼子をあっさり裏切るのは、当然後々この霊の報復が怖いからである。










まあ、彼女自身に報復する何て気は、ここまでボコボコにされれば起きないと思うので、全ての責任を追わせようとした