霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


その程度なら軽いイジメの範囲内と見なされ、放っておくのがベスト。









よくある話なので、霊社会としても問題視されていない。









前の07の時みたいなものは犯罪者として扱われるが、この程度なら……









それなのに、礼子は妙に関わらせようとしてくる。








嫌がらせか?









「ねんねん。オッサン階級いくつなの? ねえ、いくつなの?」









その事も嫌がらせの一種。


答えたくないので、オッサンは軽くたじろいだ。











「う……う゛~~。階級は5だよ」










すると礼子は大笑い。










「キャハハ!! アタシと初めて出会った時は階級4なのに、まだ5!?」










礼子と初めて会った後、里子に出会うまでの期間で1つだけ階級が上がっていたが、それから今現在までは階級が変わらず。










その不甲斐なさに、礼子は隙間なく突いてくる。











「やーねオッサンはいつまでも万年平社員。まあオッサンが脅かすより子供のオモチャのビックリ箱のが、まだビックリするよ」







ここまで言われれば、流石に言い返さないといけない。










「うるさいなあ。担当者は忙しいんだよ。新人教育の面倒見なきゃいけないから、自分の霊務が出来ないんだよ」










「あ、じゃあいい案があるよオッサン。人間に自分の給料明細見せなあ。そのあまりの低さに……」



「ビックリしねーよ」










即、切り返してツッコミを入れた