霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


そんな希望が叶ったか?





ある出来事が起きた。





それは……










「あの~~……」










声に引かれ、座ってダラけていた礼子が見上げると、そこには10代後半の女性が立っていた。










「ほえ? な~に、君? こんな時間にうろついていたら両親心配するよ? ワサビ入りシュークリームでも手土産に買って帰りなぁ」










いやいや、嫌がらせだろそれ。と突っ込む前に、オッサンは違う方面をつついた。











「礼子君に話しかけてるんだから霊でしょ。死んでるから両親心配しないよ」










その通り、声をかけてきた彼女は霊。



一見すると、礼子と同じくらいの歳に見える。











「そっか。君、依頼人か。どんなお悩みをお持ちで? 不倫?」









コイツ時々本気で言ってるのか何なのか、分からない状態になる時がある。









そんな言葉を、冗談とも思わず普通に素で返す相手。










「あっ……違うんですよ。あの……解決してほしい事があって……」











どうやら、里子などと同じ真面目タイプの霊。


礼子にとったら、性格が合わないであろう