そんな希望が叶ったか?
ある出来事が起きた。
それは……
「あの~~……」
声に引かれ、座ってダラけていた礼子が見上げると、そこには10代後半の女性が立っていた。
「ほえ? な~に、君? こんな時間にうろついていたら両親心配するよ? ワサビ入りシュークリームでも手土産に買って帰りなぁ」
いやいや、嫌がらせだろそれ。と突っ込む前に、オッサンは違う方面をつついた。
「礼子君に話しかけてるんだから霊でしょ。死んでるから両親心配しないよ」
その通り、声をかけてきた彼女は霊。
一見すると、礼子と同じくらいの歳に見える。
「そっか。君、依頼人か。どんなお悩みをお持ちで? 不倫?」
コイツ時々本気で言ってるのか何なのか、分からない状態になる時がある。
そんな言葉を、冗談とも思わず普通に素で返す相手。
「あっ……違うんですよ。あの……解決してほしい事があって……」
どうやら、里子などと同じ真面目タイプの霊。
礼子にとったら、性格が合わないであろう



