彼女の粗暴さも、前と同じ理不尽な力があるのも認識した。
いつもの場所に戻ってくると、オッサンは腰掛けて礼子をマジマジと見た。
使い方を間違うと、悪にも走りかねない彼女の力は非常に危険でもある。
……と通常の者ならそう思うが、長年側に居るので直感にも似た何かが、彼女は安全だと告げていた。
だから危険視するのは、性格ではなく力の方。
万が一、誰かに目を付けられ、力を奪われるような事があれば……
そんないらぬ心配を、犬の糞を通行人に飛ばして遊ぶ礼子を目の前でしていた。
「やめなさい」
「ほえ? いいじゃない~暇なんだから。ほら恐怖エネルギー恐怖エネルギー」
ホントだ……出てる……
ってこんな形で恐怖エネルギーを出すなんて。
『恐い』の意味合いが違うわ。
礼子のせいで糞が空を舞う『糞の通り道』とのちのち呼ばれるようになるが、そんなのは関係ない。
いち早くコイツを、真っ当な道に歩ませなければならない。
その為には誰か依頼を……
それを請け負う責任や、頑張って解決した達成感を礼子に味合わせ、まともな人間に更生させたい



