ズオ!!!!
礼子は抑えていた霊力を軽く解放すると、彼女を中心に波紋状に風が四方に飛び散った。
その力はとても禍々しいものであり、以前の彼女とはまた一つ違った霊波を見せ付けた。
それに気付いたのは、長年連れ添ったオッサン。
彼女の力は慣れているが、ちょっとした恐怖心を感じた。
ギギギギギギ!!!
礼子は軽く指を曲げると、それに合わせて更に金縛りがお祭り霊を襲う。
その異常な霊力の力は、今まで味わった事がないくらい体を締め付け、遂には泡を吹き始めた。
「ちょっ! 礼子君やり過ぎだってば!」
それを聞いて、ようやく礼子は金縛りを解いた。
フッと力がなくなると、その場にグシャリとお祭り霊は地に落ちていった。
それを見て、逃げ出さなギャラリーはいない。
皆がライオンに見付かった時の小鹿のように、全速力で走り去って行った。
「もう……身の程知らずね……」
ゾク……
やはり、いつもと違う冷徹な目……
以前なら『ほえ? そんなに苦しかった? キャハハごめん!』などと陽気で天然な部分があったが、この礼子は今までにない厳しさを持ち合わせている。
通常ならば危険度レッドシグナルで、監視役が付く程の強大な力である



