ビタ!!
勢い良く突っ込んだお祭り霊は、何故か礼子の一歩手前で動きを止めた。
「ハハ~何やってるんだ~早くやっちまえよ~」
煽られる客の声は響くが、それに対しても何も行動を示さない。
(何だ……! この感覚は…)
お祭り霊はそう思い、体が毛が逆立つような感覚に襲われていた。
今一歩近付いたら、絶対にいけない『何か』を感じ取り、直感的にも足を竦ませる。
これは……まさか……
……恐怖?
それに気付い時には既に時遅し、礼子は指を軽く曲げて一言告げた。
「そんなんじゃ駄目だよ……? 首を絞めるってこうでしょ?」
ギュウウウウゥゥゥ!!
指一つ分から発せられた小さな金縛りは、その巨大の首だけでは留まらず、お祭り霊の全身をも締め付けた。
「ぎっ! ぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!」
ミシミシと締め付け、特有の骨がきしむような独特の嫌な音が、お祭り霊の叫びと合わせて響き渡った。
周りの霊もドン引き。
「!! おい! あれ金縛りじゃない!? さっきの担当者! あの娘の階級1とか言わなかったか!?」
近くに居た担当の目を持つ者は、慌てて礼子を見直した。
「さっき見たのと変わりないハズ! ほらやっぱり1……ん?0が横に付いてる…?」
……1の横に0……?
合わせると10……
……
あああああぁぁ!!
社長レベルの事実を知った霊達は、身を縮こまらせて慌てふためいた



