「へっへ……まだ殴り足りねえぜ」
指をポキポキと鳴らし、いつ殴りかかって来るかも分からない状態で、のっそりと近付いてくる。
相手は階級7。
オッサンの階級よりも少し上なので、太刀打ち出来ないかもしれない。
しかし、礼子は危惧とも感じず背中を向けた。
「キミの祭りは終わったんだよ。家にもう帰りなぁ」
「ふっ……そううまく言っても逃がしゃしないよ」
何を言っても、彼女はやる気満々のようだ。
「おっ! またやるみたいだぞ! みんな来いよ!」
そのケンカの匂いを感じて、また先程の霊達がチラホラ集まってきた。
礼子はめんどくさそうに返事を返そうと、相手をマジマジと見ると……
「キミ良く見たら……キャハハ! LEGOブロックみたいな顔してるね。とにかくアタシ疲れたから帰るね」
それを言うと、周りの空気が止まった。
…………
一瞬の間。
その静かな中、誰かがポツリと呟く。
「へっ…あの子死んだな」
見るとお祭り霊は、真っ赤な形相で歯を噛みしめている。
ゴツさが売りの本人だが、その顔は気にしていたのだろうか?
額に青筋を浮かべて、その力の流れは拳に移った。
「テ、テ、テ、テメエ!! ぶっ殺してやるー!!」
そのまま握力で握り潰そうと、お祭り霊はドスドスと走り迫ってきた!



