祭りも終わり、皆が散ったあとオッサンは礼子に駆け寄った。
「だ、大丈夫かね礼子君? 君があんな霊に負けるなんて」
礼子は頭を打ったのだろうか?
まだ変な喋りが続いている。
「へへ……やられちまったぜ……おっつぁんよ。真っ白だぜ」
「何を言ってるんだい! しっかりしたまえ」
すると礼子は立ち上がり、ポンポンと砂埃を払った。
「んも~~~オッサンのり悪いなぁ。そこは『立て立つんだ礼子ー!』でしょ? このド低脳」
そう言い残すと、そのまま来た道を強い足取りで帰って行く。
ワケも分からず、ただ悪口を一方的に言われたオッサンは、ポツンと立ち尽くす。
いつものノリだと気付き、直ぐに我に返ると、慌てて礼子の後を追う。
結局騒動を起こしただけで宣伝にもならず、この場での出来事は何も実らず収穫なし。
全く意味のないイベントだった。
「今日も……はぁ~~~」
好き勝手振り回されるオッサンは、何度吐いたか百回目の溜め息を吐く。
すると、そんな2人に声が掛かる。
「オイ、待ちなあ」
振り向いた先には……
お祭り霊!!
まだ何か用か?



