周りの霊達もその風の最中、口々に囁く。
「あーあ来たよ。お祭り霊が……あの子終わったな…」
「祭りのイベントじゃなく自分の宣伝でしょ? そりゃマズいよ」
「しかも新人かよ……身の程知らずだな」
吹き荒れる風が止むと、天より一際デカい霊が舞い降りた。
見た目は女。
ガタいはプロレスラー。
格好は捻り鉢巻きにハッピと言う、その辺の人間と大差ない姿だ。
「はあ~~ん? お前……アタイのお祭り邪魔する気かい~? このド新人が」
礼子はポカンと見ている。
どうやら、お祭りの演出か何かだと思っているようだ。
「見ろよ、あの子……あんなに固まっちゃって」
「仕方ないよお祭り霊の階級は『7』なんだからな」
江戸から代々伝わる祭りを邪魔されて、本当に怒っているこの霊は、ケンカが大好きで腕っぷしにも自信があった。
「ん~~どれどれ、あの子の階級は……なんだ『1』じゃないか、話にならんよ」
担当の目を持つ者は遠くから礼子を見て、勝負の結果を簡単に予想した。
相手が弱者であればある程、イジメも大好きなお祭り霊は容赦しなかった。
「あんたみないなひ弱なタイプ嫌いだよ……これでもくらいな! ウオリャア!」
その巨大には似合わず素早いスピードで迫り、腕を捲り上げラリアットをかましてきた!
ドカッ!!
「キャアアアア!!」
礼子はその力に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「物理攻撃!? 珍しいタイプの霊だな」
オッサンはその戦いを見て、相手の攻撃に着目した



