【礼子とオッサン―1】









「ハーイ、日記コーナーだよだよん」










「ヘイ、そこのお嬢! 前回から文句を言いたかったよ」










「何オッサン……変な言葉出して……」











「黙れ!! 前回霊務3での日記、よもや忘れたとは言わせぬぞ」










「おお、時代劇に出て来そうな台詞ね! アタシもマネよっ♪グッフッフ、身に覚えがありませぬなあ」











「ええい! 嘘を付け! 君、私に画鋲入れたじゃないか! しかも霊務4があるとも聞いてないし、それが最後とも聞いてないんだよ」










「ああ、なんだその事。里子に伝えといたでしょ?」











「毎回君は唐突過ぎる! 今まで聞いた事なかったが、今回の日記は何話で終わるの? もうハッキリさせよう」










「ん? 今回も10話よ」











「そうか……君が居るのに意外と短いね。霊務1は100話。霊務2も100話。霊務3は里子君が相手だから10話。そして、今回も10話か……」










「オッサンだって実際昔の日記見たの? 長いしクドいよ」










「なっ!! いいじゃないか別に!!」











「長く居るだけじゃいい訳ないでしょ? オッサンだって長年いた会社でも部長にもなれず……」










「はい、すぐそれに持ってかない」