霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


「邪魔立てした霊め……まずは一匹」










黒ガラスは至近距離から始末するため、後ろから礼子をガッと掴んだ。









カパァ。










口を開けて、攻撃を仕掛けると……










ジュウウゥゥ!!










急にその掴んだ手が焼けたようにただれ、黒ガラスは思わず手を離した。











「な!!!?」











その威力により手から煙が勢い良く発せられ、激しい痛みに襲われた。










ハッと気付くと、地面に札が落ちている。











「貴様!!! 札を!?」











そう言われても、礼子は何の事かよく分からない。










「ん? このティッシュがどうしたの?」










礼子はポッケから紙を取り出し、チーンとかんでいる。








先程もアイスロードを下り終えた礼子は同じ事をしていたが、これ実は死んだ宇賀神からパクった強力な札。









ティッシュ代わりに、持ち歩いていただけである