「邪魔立てした霊め……まずは一匹」
黒ガラスは至近距離から始末するため、後ろから礼子をガッと掴んだ。
カパァ。
口を開けて、攻撃を仕掛けると……
ジュウウゥゥ!!
急にその掴んだ手が焼けたようにただれ、黒ガラスは思わず手を離した。
「な!!!?」
その威力により手から煙が勢い良く発せられ、激しい痛みに襲われた。
ハッと気付くと、地面に札が落ちている。
「貴様!!! 札を!?」
そう言われても、礼子は何の事かよく分からない。
「ん? このティッシュがどうしたの?」
礼子はポッケから紙を取り出し、チーンとかんでいる。
先程もアイスロードを下り終えた礼子は同じ事をしていたが、これ実は死んだ宇賀神からパクった強力な札。
ティッシュ代わりに、持ち歩いていただけである



